スチールハウス/Steel House

フレキシブルな設計、洗練されたデザインが魅力の新工法―――スチールハウス

世界的に注目されるリサイクル資源である鉄を、独自のコンセプトとノウハウで加工。循環型社会の将来を視野に入れた次世代建材、それがスチールハウスです。
スチールハウスに用いられる溶融亜鉛メッキ鋼板は、極めてリサイクル性の高い製品です。鉄鋼産業全体の再生利用率は66%で、いかなる業界の再生利用率より高い値となっています。その中において、特に課題とされる自動車の再利用製品として最も適しているのが、このスチールハウス。米国では、ゼネラルモーターズのリサイクルキャンペーンにより廃車5、6台分の鉄で、住宅が1棟建設できることが広く知られました。

 

環境保護とスチールハウス

環境保護に役立つスチールハウスリサイクルから生まれるこの建材の利用は、建築産業の木材消費をおさえ、森林の保護、地球環境の保護へとつながっています。たとえば、30坪程度の木造家屋を建設するには、木を40~50本も必要とします。このまま建設を続けると、地球規模の森林破壊が行われることになります。米国では、1992年に国有林の伐採が禁止され、森林保護活動も活性化しており、最近ではカナダをはじめ、世界的に同様の動きが見られます。

建築産業の木材消費を抑え、森林保護へとつながるスチールハウスへの普及はごく自然な流れといえます。スチールハウスは、フレキシブルな大空間設計にも、その威力を発揮します。日本の建築は柱や梁に木を利用した在来軸組工法の長い歴史があり、その柱や梁に鉄を用いた鉄骨軸組工法、壁と床で構造体を作る木造の枠組壁式工法(2×4・ツーバイフォー工法)へと進化してきました。スチールハウスは、材料に鉄を、工法に枠組壁式工法を取り入れることにより、最大で約125㎡まで壁のない大空間を創り出す事が可能になります。

 

スチールハウスの出来るまで

ミノルデザインオフィスで実際に施工したスチールハウスを、モデルとしてご紹介すると共に、スチールハウスの特徴をご説明いたします。
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